森林の土壌中に蓄積される炭素量の測定法を確立
:森林総合研究所

 (独)森林総合研究所は10月4日、森林の土壌に蓄積されている炭素の量を測定する方法を確立、その測定方法マニュアルを作成したと発表した。
 森林の地表には、落葉や倒木が溜まり、それらに含まれる炭素が土壌の中に蓄積されていく。そのため、森林生態系全体が吸収するCO2(二酸化炭素)量を算定するには、森林植物が光合成で吸収するCO2だけでなく落葉、倒木、土壌も加えた炭素量を計測する必要があり、先進国の温室効果ガス排出削減を定めた「京都議定書」でもそれを求めている。
 今回の測定方法マニュアルは、林野庁からの委託で作成したもので「森林土壌インベントリ方法書」と言い、土壌調査や分析の熟練者でなくても測定できるよう解説している。
 同研究所では、土壌の炭素蓄積量が統一した方法で測定できることになり、森林のCO2吸収量をより正確に算出できるようになると見ている。

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