国土交通省の国土地理院は11月19日、富山県の砺波平野(となみへいや)断層帯など各地の「都市圏活断層図」7面を同日公開したと発表した。
都市圏活断層図は、空中写真の判読などによって活断層を抽出し、その詳細な位置や断層のズレの方向などを「電子地形図25000」上にまとめたもの。
国土地理院は、平成7年1月の阪神・淡路大震災を契機に同年度から全国の活断層帯のうち、都市の周辺部の特に地震被害が広い範囲に及ぶと見られる主要な活断層帯について詳細な位置や関連する地形の分布などの情報を整備して「2万5千分1都市圏活断層図」の名称で公開している。
今回公開したのは、以下の7麺。
▽砺波平野断層帯とその周辺「高岡」
▽三峠(みとけ)・京都西山断層帯とその周辺「舞鶴」「綾部」
▽山崎断層帯とその周辺「北条」「高砂」
▽雲仙断層群とその周辺「雲仙」
▽人吉盆地(ひとよしぼんち)南縁断層とその周辺「人吉盆地」
国や地方公共団体が実施する地域防災計画の策定やハザードマップ作成などの基礎資料として活用されることが期待されるという。
公開した7面の都市圏活断層図は、同院のホームページで閲覧できる。