気象庁の気象研究所は11月2日、同研究所台風研究部の山口宗彦研究官が、また(国)国立環境研究所は同月6日、同研究所地球環境研究センターの吉田幸生主任研究員がそれぞれ(公社)日本気象学会の「2015年度正野賞」を受賞したと発表した。
「正野賞」は、気象学、気象技術で貴重な研究を行った40歳以下の若手研究者に毎年贈られている賞。今年度受賞したのは、山口氏と吉田氏の2人。
山口氏は、わが国にとって極めて重要な台風予報で「アンサンブル手法」という新しい気象技術を実用化し、予測精度の向上に貢献したことが評価された。
吉田氏は、(国)宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2009年に打ち上げた世界初の温室効果ガス観測衛星(GOSAT)のデータ品質向上を実現した研究が認められ受賞した。同氏は「今後一層の品質改善を目指すとともに、2017年度打ち上げ予定のGOSAT‐2の準備を進めていきます」と話しいている。