生物の力を利用した農業生産で公開セミナー

 (国)農業環境技術研究所は11月26日、東京・外神田(千代田)の秋葉原コンベンションホールで公開セミナー 「農地にすむ生物の能力を利用した環境にやさしい農業生産に向けて ~生物が作る化学物質や酵素の働きと利用~」を開催する。このセミナーでは、農地にすむ生物の持つ能力や関係を調べて、病害虫や雑草が発生しにくい栽培環境づくりや、農業資材の適切な利用に役立てる研究を進めている農環研の最新の成果を紹介する。プログラムは、「植物や昆虫が作る化学物質 ~病害虫が発生しにくい環境作りにむけて」のテーマで▽「植物が持つ植物生育制御物質とその雑草管理への応用」▽「オスを惑わす『にせもの』のフェロモンで害虫の繁殖を防ぐ」▽「天敵昆虫が好む『植物の匂い』と害虫管理への利用の試み」を紹介。続いて、「微生物の働きで畑の環境を整える」のテーマで▽「飼料稲からバイオエタノールを作り、健康な作物が育つ土作りに役立てる」▽「土のDNA解析が明かす土壌微生物の働き ~窒素肥料の有効利用に向けて」▽「畑で使ったプラスチック製農業資材を微生物の酵素で分解」などの研究成果を紹介する。参加は無料。事前登録が必要で、申し込みは、氏名、連絡先、職業などをEメールまたはFAX(029-838-8199)で。問い合わせは、開催事務局(Eメール:seminar1126@niaes.affrc.go.jp)。