「きぼう」船外での宇宙放射線の計測実験が終了
:宇宙航空研究開発機構(2015年6月22日発表)

 (国)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月22日、国際宇宙ステーション(ISS)の日本の有人実験施設「きぼう」の船外で6月1日から行ってきた宇宙放射線の計測実験が終了したと発表した。

 高度約400kmで地球を周回しているISSは、地上の数百倍に当たる強力な放射線を常時浴びている。

 6月1日からの計測実験は、4月に米国のドラゴン補給船でISSに運んだJAXA開発の「Free-Space PADLES」と呼ばれる線量計を、「きぼう」のロボットアームの先端部にセットして船外で行われたもので、6月15日から線量計の回収作業に移り、スコット・ケリー宇宙飛行士が「きぼう」の船内からロボットアームを操作して同17日に線量計の「きぼう」船内への回収を終えた。

 「きぼう」内に回収した線量計は、今年8月に地球に持ち帰り、JAXAの筑波宇宙センター(茨城・つくば市)で線量解析が行なわれることになっている。

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