(国)森林総合研究所は6月16日、同研究所バイオマス化学研究領域樹木抽出成分研究室の大平辰朗室長が「第40回井上春成賞」を受賞したと発表した。
この賞は、(国)科学技術振興機構(JST)の前身の新技術開発事業団の初代理事長を務めた井上春成氏(昭和56年死去)の功績を記念して創設されたもので、研究機関などの研究成果をもとに企業化された、産学官連携の優れた成果に昭和51年以来毎年贈られている。
今回の受賞は、大平室長とエステー(株)の子会社・日本かおり研究所(株)の共同研究の成果であるトドマツの枝葉の香り成分で環境汚染物質の二酸化窒素などを浄化する「樹木精油を利用した空気浄化剤の開発」が評価されたもので、日本かおり研究所と共同で受賞した。