研究員が日本地震学会の若手学術奨励賞を受賞
:防災科学技術研究所(2015年4月13日発表)

 国立研究開発法人防災科学技術研究所は4月13日、同研究所地震・火山防災研究ユニットの北佐枝子特別研究員が「2014年度日本地震学会若手学術奨励賞」を受賞したと発表した。

 この賞は、地震学の分野で特に顕著な業績をあげた同学会の35歳以下の会員に贈られるもので、北さんの「スラブ内および衝突帯の地震発生機構の研究」が評価された。

 スラブは、地表を覆う地核の下のマントルの中に沈み込んだ海洋プレート(岩盤)の部分。北さんは、北海道と東北地方で発生する地震のデータ解析を行い、スラブの形状やスラブ内地震の分布から深さ70〜100kmに地震活動の集中する地震帯が存在することを明らかにするなど、スラブ内地震の機構解明に向け大きく貢献した。

 今回の若手学術奨励賞は、そうした研究業績に対し贈られたもので、北さんは受賞理由として「防災科研が長年蓄積してきた大量の地震データを自由に使用できたこと、育児中の研究者が働く環境が整っていること」を挙げている。

詳しくはこちら