（独）宇宙航空研究開発機構（JAXA）は3月23日、情報通信や放送の発展に貢献した人に贈られる「前島密（まえじま・ひそか）賞」をJAXAの2人の技術者が受賞したと発表した。
この賞は、近代郵便制度を創設し、「逓信事業の創始者」といわれる前島密氏の功績を記念して1955年（昭和30年）に設けられたもので、今回が第60回。
受賞したのは、有人宇宙ミッション本部宇宙船技術センターの植松洋彦氏と葛西徹氏。地球を周回している国際宇宙ステーション（ISS）に物資を運んでいるJAXAの宇宙ステーション補給機「こうのとり」が、宇宙空間でISSに接近してドッキング（結合）する自動ランデブーの際に使う通信システムを開発し、実用化までもっていった功績が評価された。
