(独)農業・食品産業技術総合研究機構は10月23日、味の良い餅が作れるモチ米の新品種「ときめきもち」を開発したと発表した。おいしい餅に心ときめくようにとの願いを込めて名付けたという。
「ときめきもち」は、肥料を多く施肥する多肥栽培でもほとんど稲が倒れないことから栽培しやすく、モチ米の安定生産に貢献できる新品種という。
わが国の米の消費量は、大幅に減ったが、米菓などに使われる国産のモチ米は、需要が安定している。そのため、転作作物として加工用のモチ米作りに積極的に取り組む産地が増えている。
新品種「ときめきもち」は、イネの最大の病害である、いもち病に強いのも特徴。また、収量も多収の品種の一つとして知られるモチ米「きぬのはだ」と同程度という。
栽培適地は、東北地方中部より南で、米菓の原料用として作付けする計画が秋田県の一部地域で進んでいる。