高速道路の交通円滑化システムで「国土交通大臣賞」を受賞
:国土技術政策総合研究所/東京大学ほか(2014年9月5日発表)

 国土交通省の国土技術政策総合研究所は9月5日、同研究所が東京大学生産技術研究所の大口敬教授、スマート交通流制御研究会と共同で開発した「高速道路サグ部等交通円滑化システム」が産学官連携功労者表彰で「国土交通大臣賞」を受賞することに決まったと発表した。

 道路の勾配が上り坂へと次第に変化する区間のことをサグといい、高速道路の渋滞の約6割がサグ部で発生しているといわれている。

 今回受賞が決まった「高速道路サグ部等交通円滑化システム」は、その解決に向け、国総研が「高速道路サグ部等交通円滑化研究会」を立ち上げ、東大・大口教授の指導の下、スマート交通流制御研究会の構成メンバー(トヨタ自動車、日産自動車、本田技術研究所、マツダ、富士重工業)と共同で開発したもの。

 このシステムは、渋滞発生の前兆を路側センサーで検知し、路側通信装置から必要な時にのみカーナビを通じてドライバーに最適な情報を提供するという渋滞緩和方式で、昨年デモンストレーション走行を実施して国内外の関係者から高い評価を受けた。

 既に、交通渋滞多発地点の東名高速道路・大和サグ(神奈川)付近で、このシステムの試験導入が行われている。

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