河川の流速・水位の新計測手法で共同研究企業を募集
:土木研究所(2014年7月15日発表)

 (独)土木研究所は7月15日、河川の流速と水位の新計測手法を開発する共同研究企業を募集すると発表した。

 河川の水の流量は、流速と水位を計測することで算出できる。その計測装置としては、電波式流速計と電波式水位計が実用になっている。しかし、現用の計測装置は、両方とも1センサー当たり1地点の観測ということから、川の横断方向の流速・水位が大きく変化する場合、正しい流量・水位を計測するには多数のセンサーの設置が必要となる。

 今回の共同研究は、電波式の流速計と水位計を任意の方向に振ることで、川幅1,000m程度の川の河川水表面の流速値と水位を面的に計測するセンサーを実現し、流量値の推算手法とを組み合わせた観測システムを開発する、というもの。

 共同研究の期間は、今年度から平成28年度まで。応募できるのは、①共同研究に必要な人員・予算を割り当てられる、②自社でデバイスの開発ができ、電波技術によるセンサーが作れる、③非接触型の河川水流速計の製造・販売実績がある企業。

 応募の締め切りは、8月19日の午後5時。選定は、書類審査とヒヤリングによって行う。共同研究制度の概要や、申請書の様式は、同研究所の案内ページに。問い合わせは、同研究所 企画部 研究企画課(TEL029-879-6751)へ。

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