1ペタフロップスの性能を持つスパコン導入
―最先端の計算科学アプリケーション開発へ
:筑波大学

 筑波大学計算科学研究センターは4月14日、最高演算性能1ペタフロップス(毎秒1,000兆回の浮動小数点演算能力)の米クレイ社製スーパーコンピューター「COMA (PACS-Ⅸ)」(コマ パックス・ナイン)を導入、15日から運用を始めると発表した。

 

■「HA-PACS」に続き2台目

 

 COMAは汎用の主演算処理装置(CPU)に加えて、CPUを補助する副処理装置(コプロセッサ)として「インテルXeon Phi(ジーオン ファイ)コプロセッサ」を全計算ノードに2基ずつ計786基搭載した最先端の超並列演算加速器クラスタ型スーパーコンピューター。インテルXeon Phiコプロセッサを採用したスーパーコンピューターとしては国内最高性能という。
 筑波大は、「拡張されたGPU(画像処理装置)」を演算加速装置として持つスーパーコンピューター「HA-PACS」を保有しており、ペタ級スーパーコンピューターとしては今回の導入機が2台目になる。
 異なる演算加速装置を持つこれら2台のスーパーコンピューターを活用し、素粒子理論、宇宙物理学、生命科学をはじめとした各分野の計算科学アプリケーション開発など、最先端の計算科学研究を推進していくとしている。

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筑波大学計算科学研究センターが導入した新型スーパーコンピューター「COMA (PACS-Ⅸ)」(提供:筑波大学)