回収したロケットのフェアリングの活用方法を募集
:宇宙航空研究開発機構

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衛星フェアリング。赤線で囲った側面部分のパネルの一部が提供可能となる(写真上)。アルミハニカム構造となっており、細切れの状態に切断(写真下、サイズは10cm×10cm)して複数サイズで保管している(提供:JAXA)

 (独)宇宙航空研究開発機構(LAXA)は1月6日、打ち上げたロケットから回収したフェアリング(先頭部の覆い)断片の活用方法を企業から募集すると発表した。
 フェアリングは、ロケットに搭載している人工衛星などを守る覆い。2012年7月21日に同機構の種子島宇宙センター(鹿児島・種子島)から打ち上げた「H-ⅡB」ロケット3号機から回収したアルミニウム製ハニカム(蜂の巣)構造のフェアリング断片を無償で提供し、商品にする活用方法を企業に提案してもらおうと実施するもの。
 提供するフェアリング断片の大きさは、0.45~0.9㎡程度で、60枚程度を用意している。
 応募には、企画内容、実施体制、資金計画、販売予定数量と価格、予定販路などを記載した「企画提案書」の提出が必要で、〒101-8008 東京都千代田区神田駿河台4-6 宇宙航空研究開発機構産業連携センター(TEL050-3362-7294)へ郵送で。1月31日の正午着まで受け付ける。
 JAXAは、企画提案企業各社からのプレゼンテーションを2月4日にJAXA東京事務所で受け、その内容を審査して採否を決める。審査結果は、1週間程度のうちに各社に通知するとしている。

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