殻むきせずにタネを食べるカボチャの新品種を開発
:農業・食品産業技術総合研究機構

 (独)農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は1月9日、果肉ではなくタネ(種子)を食べるカボチャの新品種を開発したと発表した。
 カボチャのタネは、菓子のトッピング(飾り)などに使われるが、タネを覆っている厚い殻(から)を剥ぐ作業に時間とコストがかかり低価格化を阻んでいる。
 農研機構北海道農業研究センターが今回開発したカボチャのタネには、その厚い殻がなく、果実から採種した後そのまま菓子のトッピングなどに利用できる。
 新品種の名称は、「ストライプペポ」。果実の表面に縦縞(ストライプ)が入り、「ペポカボチャ」と呼ばれる種類に属すことからそう命名したという。
 既存のカボチャより面積当たりで約2.4倍の種子生産が見込めると農研機構はみており、「種子を利用した新たな食品開発に利用可能で、農業の6次産業化を促進させる作物として期待される」といっている。
 この新品種「ストライプペポ」は、北海道や東北地方など寒地・寒冷地での栽培に向いていて、既に北海道の和寒(わっさむ)町(上川郡)を中心に約7ha(1haは1万㎡)の作付けが行われている。

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