(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月17日、地球を周回している国際宇宙ステーション(ISS)に接続する日本実験棟「きぼう」で2014年に実施するタンパク質結晶生成実験に使うタンパク質を募集すると発表した。
JAXAは、2009年度から「きぼう」内で、地球から送ったタンパク質材料を高品質なタンパク質結晶に変える「高品質タンパク質結晶生成実験(JAXA PCG)」に取り組んでおり、2013年度前半までの4年間に「第1期実験シリーズ」として6回の実験を実施。さらに、それに続く「第2期実験シリーズ」として2013年度後半からおよそ半年に1回のペースで計6回の追加実験を計画している。
今回募集するのは、その「第2期実験シリーズ」の第2回実験に使うタンパク質。
第2回実験のタンパク質を「きぼう」に向けて打ち上げるのは、2014年9月下旬の予定。ロシアのソユーズ宇宙船に搭載してカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から発射してISSの「きぼう」に届ける。
「きぼう」でのタンパク質の結晶化は、「カウンターディフュージョン法」と呼ばれる方法を使ってタンパク質結晶生成装置内で約7週間かけて行われ、得られたタンパク質結晶をISSから地球に戻るソユーズ宇宙船に載せて持ち帰る計画。ソユーズ宇宙船が地球に帰還するのは、2014年11月の予定。
募集の締め切りは、2014年1月21日午後5時。
問い合わせは、同機構宇宙環境利用センター の「JAXA PCG募集担当」へEメールで。
No.2013-50
2013年12月16日~2013年12月22日