
第一期水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W1)の軌道上イメージ図(提供:JAXA)
(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10月17日、地球上の水の循環を宇宙から観測している同機構の人工衛星「しずく」が「2013年日経地球環境技術賞」を受賞したと発表した。
「しずく」の正式名称は、第一期水循環変動観測衛星。国際プロジェクト「全球地球観測システム(GEOSS)10年実施計画」に沿い2012年5月18日に打ち上げられ、高度約700kmから搭載する高性能マイクロ波放射計で毎日24時間休まず降水量、水蒸気量、海洋上の風速・水温などの観測を続けている。
これらの観測データは、北極海の海氷面積の減少など地球規模での環境変化の把握や、気象予報の精度向上などに利用され、その地球環境保全への貢献度、研究・技術の独自性、社会へのインパクトなどが認められ受賞した。