流山市役所(千葉)と災害に強い地域づくり事業を開始
:防災科学技術研究所

 (独)防災科学技術研究所は5月21日、千葉県の流山市役所と共同でオープンデータを活用した災害に強い地域づくり事業を開始したと発表した。
 同研究所と流山市は、今年の4月1日から共同研究「流山市における災害リスク情報のオープンデータ化とその利活用に関する実践的研究」を進めており、その一環として開始した。
 オープンデータは、誰でも自由に使え、再利用もできるデータのこと。全国各地でその活用が検討されているが、今回のような地域防災に利活用する実践的な研究の実施はまだほとんど例がない取り組みという。
 今回の共同事業では、市民自らが災害時に地域で対応に迫られることなどを整理してその対応策を検討し、実際に対応できる防災体制を地域に構築できるようにすることを目指すとしている。
 具体的には、同研究所が開発したインターネットを活用して防災マップを作成するウェブアプリケーション「eコミュニティ・プラットフォーム(略称:eコミ)」を使って、流山市がオープンデータとして公開するハザードマップ(災害予測図)などの情報をeコミのマップ上に可視化できるようにする。
 同研究所は、「この研究で得られる成果は、自治体のオープンデータ利活用のモデルケースとして全国的な普及・展開に繋がるものと期待される」といっている。

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