企業に移管したい技術シーズ20件を展示説明
―6月25日に「つくば国際会議場」で開催
:つくばグローバル・イノベーション推進機構

 つくばグローバル・イノベーション推進機構は5月20日、企業に技術移管したい“つくば発”の技術シーズ20件を選び、それら20件の技術シーズを一堂に集めて展示説明する「つくば国際戦略総合特区 産学官マッチング・デイ2013」を6月25日に「つくば国際会議場」(茨城・つくば市)で開催すると発表した。

 

■5つの研究機関が選定し研究者が説明

 同機構は、「つくばを変える新しい産学官連携システム」を構築して、つくば発の科学技術から新事業・新産業が絶え間なく生み出されていくシステムを確立しようと筑波大学内に設けられた組織で、(独)科学技術振興機構の中村道治理事長が機構長を務めている。
 企業に技術移管したい技術シーズ20件は、筑波大学など5つの研究機関が選んだもので、6月25日は会場でその研究内容について研究者からの詳細説明や意見交換ができる。
 展示説明の技術シーズは次の通り。
 【筑波大学】▽生体親和性レドックス機能を有する高分子ナノ粒子▽大腸内視鏡検査における癌検出を支援する鉄イオンセンサーの技術開発▽健康長寿に働く長寿遺伝子活性化物質の探索と開発▽ナノ/マイクロサイズに制御された高効率物質内包リポソームの製造技術の開発▽リチウムイオン二次電池用高性能正極材料の開発▽バリウム・シリサイド(BaSi2)半導体による高効率薄膜太陽電池の開発▽ガラス基板上に作成したゲルマニウム薄膜による高効率・低コスト太陽電池の開発▽使いやすくて高性能な新型ニューラルネット▽高精細裸眼立体ディスプレイ▽ギガヘルツ級超高速デジタル信号の波形整形技術の開発▽自由視点映像技術を用いたスポーツ中継システムの開発
 【防災科学技術研究所】▽eコミュニティ・プラットフォーム▽汎用性のあるリアルタイム浸水予測システムの開発
 【高エネルギー加速器研究機構】▽液体キセノン検出器を用いた次世代PETの開発▽マイクロパターンガス検出器による中性子・X線画像装置の開発▽小型高輝度光子ビーム発生装置開発とその基盤技術
 【国立環境研究所】▽低有機物濃度排水の無加温メタン発酵処理技術
 【農業・食品産業技術総合研究機構】▽表面にDNAが固定された新しいナノファイバー▽糖鎖自動合成も可能にする全自動固相ライブラリー合成装置の開発▽高機能乳酸菌の食品分野以外への応用展開 ~老化抑止、肌改善、脱毛抑制~
 同機構は、「新しい技術シーズを探索する場として、また有望な研究者との産学連携のチャンスとして活用してもらいたい。個別の面談も可能なので予め申し出て欲しい」といっている。参加申し込みは、http://iblc.co.jp/tsukuba/briefing/から。当日の現地参加も可能。
 同機構の住所は、つくば市春日1-8-3、電話029-853-5887。

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