7月に観測ロケットを2機連続で打ち上げ
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5月21日、今年度の「第一次観測ロケット実験」として7月20日に同機構の内之浦宇宙空間観測所(鹿児島・肝付町)から2機の観測ロケットを連続で打ち上げると発表した。
 打ち上げるのは、「S-520型ロケット」と、「S-310型ロケット」。ともに単段式の固体燃料ロケットで、電離層の電子密度、温度、電界、磁界などの観測を行う。実験には、京都大学、東京大学など国内の8大学と、米国からクレムソン大学、米航空宇宙局(NASA)ゴダード飛行センターが参加する。
 S-520型は、全長8.5m、重量2.2tで、88kgの搭載機器を320kmの高度にまで打ち上げる。1980年からこれまでに26機打ち上げており、そのうちの3機はノルウエーのアンドーヤ基地から打ち上げている。
 一方、S-310型は、全長7.7m、重量0.7t。初号機を打ち上げたのは、1975年。ノルウエーのほか南極でも打ち上げている。42号機となる今回は、42kgの機器を載せ155kmの高度に打ち上げる。
 両ロケットの連続打ち上げは、7月20日午後11時から翌21日午前1時の間を予定している。

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