国土交通省の国土地理院は4月23日、中国の四川省で4月20日に発生した大地震で大きな被害を受けた同省・雅安市周辺の「地球地図」を公開すると発表した。
地球地図は、地球環境の現状を正確に表す地球全域のデジタル地図(電子地図)。デジタル地図は、パソコンで扱えるようにデータ化された地図で、地球地図は、1992年に日本の建設省(現・国土交通省)の提唱で作製がスタートした国際プロジェクト。「地球地図国際運営委員会(ISCGM)」を中心に整備が進められ、国土地理院はそのISCGMの事務局となって中心的役割を担っている。
地震のあった雅安市は、長江の上流、四川盆地の西に位置し、“チベットの玄関”とも呼ばれ、人口は約150万人。中国当局の発表によると今回の大地震により雅安市では、4月23日時点で193人の死亡が確認されており、負傷者数は1万2千人強にのぼっている。
国土地理院が公開する雅安市周辺の地球地図は、今回の大地震の本震の震央位置を表示し、その周辺の地形や土地の利用状況などを知ることができる。
同院は、公開する地球地図を非営利目的であれば自由に使って欲しいといっている。
No.2013-16
2013年4月22日~2013年4月28日