国土交通省の国土地理院は4月25日、衛星測位を利用して行なう測量のさらなる効率化を図るため、公共測量に使う2つの作業マニュアル(案)を4月26日に同院のウエブサイトで公表すると発表した。
衛星測位は、複数の人工衛星が発した信号を地上の受信機で受け、自己の位置や進路を知る測位システム。その最も身近な使用例は、カーナビゲーションで、測量にも幅広く使われている。
国土地理院は、衛星測位を利用する測量業務の効率化を図る検討を「スマート・サーベイ・プロジェクト(SSP)」の名称で進めており、その一環として公共測量に使用する2つの作業マニュアル(案)、「GNSS(全地球衛星航法システム)測量による標高の測量マニュアル(案)」と「電子基準点のみを既知点とした基準点測量マニュアル(案)」を策定、公表することにしたもので、この利用により測量の効率化と低コスト化が図れるという。
同院は、この2つの作業マニュアル(案)について「(これから)1年間の試行を行い、平成26年度から本格的に運用していく予定」としている。
No.2013-16
2013年4月22日~2013年4月28日