(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月6日、同機構が持っている宇宙用の冷却下着技術を民生用に活用するための共同研究を(公財)日本ユニフォームセンター、帝国繊維(株)、(株)エイ・イー・エスと行なうことになったと発表した。
この共同研究は、JAXAが保有する資産を外部に活用してもらう「オープンラボ公募」の平成24年度第2回分として選定委員会を経て決まったもので、正式テーマ名は「宇宙用冷却下着の民生化に向けた検討及び改良の実施」。
JAXAの宇宙用冷却下着は、身体への密着性が高い特殊な布(基布)の表面にチューブを配して冷却水を循環させる方式。共同研究では、この宇宙用冷却下着を消防や災害対応に従事する消防士用に活用することを目指す。
この下着は、身体への密着性が良く冷却効果が高いことから「消防分野の作業環境の改善に大きく貢献できる可能性が高い」とJAXAはみている。
No.2012-49
2012年12月3日~2012年12月9日