次代担う人材育てる「航空教育支援フォーラム」を開設
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月8日、次代を担う航空・宇宙分野の人材育成を目的とする「航空教育支援フォーラム」を開設すると発表した。
 同機構は、航空機や宇宙機が受ける空気抵抗の解析(空力解析)などを行なう「高速流体解析ソフト(CFDソフト)」と呼ぶ数値シミュレーション技術を開発し、実用化している。
 「航空教育支援フォーラム」は、そのCFDソフトを大学や大学院の航空教育に提供し、航空・宇宙分野の人材育成に役立てようというもの。
 航空機や宇宙機の数値シミュレーションには、スーパーコンピューターなど大型の計算機器がいる。このため、大学では、数値シミュレーション技術の教育が行いにくいという問題を抱えている。
 JAXAが教育支援ツールとして提供するCFDソフトは、一般的なパソコンでも動作する規模のもので、これによりスーパーコンピューターの利用が難しい大学でも小規模な数値シミュレーションが行なえるようになる。
 JAXAは、標準的なシミュレーションフローを組み込んだソフトを提供することで、多くの大学・大学院で航空機設計教育や数値流体力学教育などが行なえるようになると見ている。
 JAXAは、CFDソフトを講義で容易に利用できるようパッケージ化して提供し、平成25年度以降の大学・大学院での航空機設計教育などに利用できるようにする計画。

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