最新鋭のデジタルプロジェクターを導入
―臨場感ある星空にプラネタリウムをリニューアル
:つくば科学万博記念財団

 (公財)つくば科学万博記念財団は11月8日、つくば市(茨城)にある同財団運営の科学館「つくばエキスポセンター」のプラネタリウムに最新鋭のデジタルプロジェクターを導入すると発表した。
 同プラネタリウムは、2006年(平成18年)にデジタルプラネタリウムにする大改修を行なっているが、今回、さらにバージョンアップを図ることにしたもの。明るさが3倍になるほか、解像度、コントラストといった主要性能が大幅に良くなるとしている。
 明るさは、これまで1.5ルクスだったのに対し、4.5ルクスにまでアップ、より鮮やかな色合いの臨場感ある星空を写し出すことができるようになるという。
 また、画素数が400万画素から一気に1,600万画素へと4倍に増え、映像が高精細になる。
 リアルな宇宙を再現する「デジタル・ユニバース(Digital Universe)」と呼ばれる最新の3次元地図データを搭載するのも目玉の一つ。「デジタル・ユニバース」は、米国のアメリカ自然史博物館が米航空宇宙局(NASA)の協力を得て制作した全宇宙の3次元地図データで、「現在観測されている銀河、クエーサーの分布から宇宙の大きさそのものである137億光年の宇宙を見ることができる」と同財団はいっている。
 11月26日からリニューアル工事を開始し、12月15日から一般に公開する。この間、11月26日~30日は臨時休館だが、12月1日~14日は、3、10日の休館日を除いて展示館は開館。直径7mの移動式プラネタリウムで生解説による冬の星空を楽しめるという。15日からは、オリジナル番組「超新星爆発―オリオン座からベテルギウスが消える―」が始まる。

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上は改修前、下が改修後のイメージ(提供:つくば科学万博記念財団)