陸域観測技術衛星「ALOS-2」の熱真空試験を開始
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10月17日、来年度の打ち上げに向けて開発を進めている陸域観測技術衛星2号「ALOS-2」の熱真空試験を10月16日から同機構の筑波宇宙センター(茨城・つくば市)で開始したと発表した。
 「ALOS-2」は、地図作成、地域観測、災害状況把握、資源探査などに活躍し2011年5月に運用を停止した陸域観測技術衛星「だいち」の後継機で、重さは約2t。
 熱真空試験は、宇宙環境を模擬した直径13mのスペースチャンバー(真空チャンバー)内にこの「ALOS-2」を設置して、衛星の電気性能や熱的性能が設計通りかどうかを検証する重要なテスト。10月3日から準備作業に入っていたもので、性能試験は11月下旬まで続ける。
 「ALOS-2」は、「だいち」搭載のレーダーセンサーをさらに高性能化したLバンド合成開口レーダーと呼ぶ分解能1~3mの新センサーを使い、昼夜、天候の影響を受けずに陸域を高分解能で観測することを目指している。

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