味の良いコンパクトなネギの新品種を開発
:野菜茶業研究所

 (独)農業・食品産業技術総合研究機構の野菜茶業研究所は8月2日、持ち運び易く味の良いコンパクトなネギの新品種「ゆめわらべ」を開発したと発表した。
 ネギは、緑色の部分を「葉身(ようしん)」、白い部分を「葉鞘(ようしょう)」と呼び、土をかぶせる土寄せという作業を繰り返し行って育てる。新品種「ゆめわらべ」は、葉鞘部が短く太りが早いため、多くの労力を要する土寄せ回数を少なくできる特徴を持つ。
 ネギは、収穫までに通常5~6回土寄せを行うが、「ゆめわらべ」はそれより2回ほど少なくてすみ、全国で栽培できて栽培期間も1~2カ月短いという。
 最近は、買い物袋や冷蔵庫に収納しやすく、少人数でも使い切れるコンパクトなネギが求められている。「ゆめわらべ」は、それに応えるもので、葉鞘部が24cm前後と通常品種より5cm強短い。食感も辛みが少なくて軟らかく、「緑の葉身部までまるごと食べられる」と同研究所はいっている。

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左側4本が「ゆめわらべ」、右側の一般的なネギに比べて小ぶりな姿をしている(提供:野菜茶業研究所)