材料科学の英文論文誌が高い評価得る
:物質・材料研究機構

 (独)物質・材料研究機構は7月12日、同機構が発行する材料科学専門の英文論文誌「Science and Technology of Advanced Materials(STAM)」が世界的大手情報企業トムソン・ロイター社(本社・ニューヨーク市)の2011年「Journal Citation Report(JCR)」で高いインパクトファクター(IF:評価指数)を得たと発表した。
 JCRは、世界の主要な「自然科学」と「社会科学」の学術専門誌を評価分析しているデータベース。自然科学は、約6,400誌をカバーしているといわれ、このほど発表された2011年版で同機構の「STAM」誌は材料・学際分野で231誌中36位にランクされ、同分野のIFの平均値(3.106)を上回る「3.513」を得たという。
 「STAM」誌のIFは、2006年から2008年まで「1.2」台と低迷した後、2009年に「2.599」、2010年には「3.226」まで伸びたが、それをさらに上回ったことになる。
 「STAM」誌は、世界6カ国23人の専門家が編集委員となって発行している金属材料、無機材料、有機材料、生体材料など材料科学研究の全般を網羅する英文論文誌。そのIF値が伸びている理由として同機構は「掲載する論文の質を高く保つ編集委員会の努力」を挙げ、「世界の材料科学国際コミュニティーに強い影響を与えている」としている。

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