(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5月18日、水循環変動観測衛星「しずく」搭載のアンテナが予定通り展開したことを同機構の勝浦宇宙通信所(千葉・勝浦市)が受信した画像で確認したと発表した。 展開に成功したのは、「高性能マイクロ波放射計2(AMSR2)アンテナ」。地表や海面、大気などから放射されているマイクロ波(電磁波)を宇宙空間で捕捉するアンテナで、直径は衛星搭載用の観測センサーとしては世界最大の約2m。 このアンテナが1.5秒に1回転という速度で1日24時間休みなく回り続けて地球表面を走査し、7G(ギガ、1Gは10億)ヘルツから89Gヘルツまでの6つの周波数帯のマイクロ波を捉え、降水量や海面の水温、風速など8種類の地球環境情報を計測する。 同機構では、例えば海面からのマイクロ波の強度から海面水温を0.5℃の精度で計測できるとしている。
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展開した「しずく」のAMSR2アンテナ(提供:宇宙航空研究開発機構) |
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