（独）宇宙航空研究開発機構（JAXA）は4月19日、宇宙飛行士の星出彰彦さん（43歳）が搭乗するロシアのソユーズ宇宙船の打ち上げが日本時間の7月15日に決まったと発表した。
　打ち上げ場所は、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地。当初は、5月末打ち上げの予定だったが、ソユーズ宇宙船に不具合が見つかったことで延期となっていた。星出さんは、米国、ロシアの宇宙飛行士各1人とソユーズ宇宙船に搭乗、国際宇宙ステーション（ISS）に向かう。
　星出さんは、ISS長期滞在に向け2年以上にわたって訓練を積み重ねており、この後は、同乗する2人の宇宙飛行士と共に打ち上げ約1カ月前にロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センターに移ってソユーズ宇宙船に搭乗するための最後の訓練に入る。
　星出さんは、ISSに約4カ月間滞在し、その間にさまざまな科学実験やロボットアームの操作などを行い、11月頃ソユーズ宇宙船で地球に帰還する。
　中でも期待されているのが、ISSにドッキングする日本実験棟「きぼう」での対流や沈降のない宇宙空間を利用しての結晶育成で、創薬・医療に繋がるタンパク質結晶や、高性能素子に道を開く半導体結晶の育成などを行う予定。

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