国土交通省の国土地理院は8月30日、同院の「平成23年度予算概算要求」の概要を発表した。
それによると、「どこでも安心して過ごせる活力ある社会」の実現を目指し、総額で約111億円を要求している。
“目玉”の一つは、VLBI(超長基線電波干渉法)観測システム構築に向けた調査の開始。
VLBIは、数十億光年の彼方にある星(電波星)からの電波を複数のアンテナで同時受信することで地球表面を覆うプレート(岩盤)の変動や日本の位置の変動などを計測する次世代の測地技術で、世界各国が「VLBI2010」と呼ばれる観測システムへの移行を表明している。
このため、日本も2015年度末までに「VLBI2010」に対応したVLBI観測局を完成させる必要があり、そのための地盤調査、電波環境調査などを来年度実施する。
No.2010-34
2010年8月30日~2010年9月5日