(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月25日、陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)を使って実施した中国甘粛省(かんしゅくしょう)土砂災害の緊急観測結果を発表した。 中国の北西部に位置する甘粛省では、豪雨により8月8日、大規模な土石流が発生し、甚大な被害を受けた。 同機構は、被害発生直後の8月10日に「だいち」を使い搭載する高性能可視近赤外放射計「アブニール・ツー」で宇宙から同被災地域の観測を行ったが、雲に遮られ十分な成果が得られなかった。 今回の観測は、それに続き8月23日に実施したもので、得られた画像を国土交通省と、国土技術政策総合研究所(茨城・つくば市)に提供した。 右の写真は、土砂崩れが発生した8km四方の地域を撮影したもので、黄色丸で囲った部分が土砂崩れと土石流のあった地域。緑色丸で囲った部分は、8月8日の観測の際、雲に隠れて見えなかった谷間の部分だが、ここでも植生が失われ土石流が発生していることが分かったという。
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