(独)防災科学技術研究所と(独)産業技術総合研究所は8月27日、ボーリングデータ処理システムを共同開発し、広く利用してもらうため無料で公開したと発表した。
ボーリングデータは、建築・土木工事に不可欠の地盤情報で、毎年大量のデータが発生している。
しかし、ボーリングデータは、個々の機関に紙資料の形で分散して保存されているケースが多く、法律的な保護の仕組みもない。
また、ボーリングデータの主な保有機関は、地方自治体だが、その保存や公開に取り組んでいるところは多くないのが現状。
防災科研と産総研は、ボーリングデータが国土の地質情報として重要なことから紙資料のボーリングデータを電子化し利用するためのボーリングデータ処理システムを共同で開発、無料公開にまでこぎつけたもの。
公開した処理システムは、「ウインドウズ」上で稼動する6つのソフトウエアで構成され、それぞれに分かり易いマニアルが付いている。
このボーリングデータ処理システムの公開で、地方自治体などのボーリングデータの電子化が進むものと両研究所は期待している。
両研究所は、このボーリングデータ処理システムの活用を促進するため6つのソフトウエアのプログラムソースコードも公開する予定といっている。
No.2010-33
2010年8月23日~2010年8月29日