ソーシャルメディアを使い防災・災害情報をリアルタイムで発信
:防災科学技術研究所

 (独)防災科学技術研究所は5月11日、近年注目を浴びているソーシャルメディアを利用して防災・災害情報をリアルタイムで発信する「防災アプリケーションサービスシステム」を開発したと発表した。
 ソーシャルメディアは、携帯電話やパソコンから利用者(ユーザー)一人ひとりが情報を発信し、その情報を多数の人が共有できるWebサイトのこと。
 同研究所が開発した防災アプリケーションサービスは、ソーシャルメディアとして米国ツイッター社の「twitter(ツイッター)」を使い、ユーザーが発信した情報の内、災害や防災に関するキーワードを含む情報を抽出・集約し、解析を加えて災害別毎の分類と位置情報付加を行い、その結果を地図の上に表示するというもの。さらに、それらの情報の時系列的推移をグラフ化し、あらかじめ設定した閾値(しきいち)を超えるとアラート(警報)が指定の宛先にメールされる。
 同研究所は、今後この防災アプリケーションサービスシステムを使い、天候の急激な変化や地震の揺れなどについて発生ごとに評価検証を行って、事前防災や災害発生時の対応に利用できるかを検討する。
 この開発は、同研究所が府省連携による社会還元加速プロジェクトの一つとして取り組んでいる「災害リスク情報プラットフォームの開発に関する研究」の一環として行った。

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