募集した宇宙で行う実験テーマの選考結果を発表
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構は5月12日、広く一般から募集していた宇宙で古川聡宇宙飛行士に行ってもらう実験テーマの選考結果を発表した。
 古川宇宙飛行士は、2011年6月8日にロシアのソユーズ宇宙船で国際宇宙ステーション(ISS)に向かい、5カ月半の長期にわたってISSに滞在し、ISSにドッキングしている日本実験棟「きぼう」を使って今回選ばれたテーマなど各種の宇宙実験を行う予定になっている。
 募集したのは、古川宇宙飛行士が医者であることから宇宙環境での身体の変化を調べる「宇宙医学にチャレンジ」と、微小重力の宇宙でなければ分からない「宇宙ふしぎ実験」の2分野。両分野合わせて987件の応募があり、その中から10件ずつ20件が選ばれた。
 「宇宙医学にチャレンジ」分野では、地上と微小重力下での血圧値の差を調べる血圧測定を始め、宇宙酔いが長期滞在期間中にどう変わるか、微小重力と腰痛の関係などの実験が選ばれた。微小重力下では、脊椎が伸びるため身長が高くなり、それに伴い腰痛が起きるといわれているが、どういう結果が出るか。
 また、「宇宙ふしぎ実験」分野では、バネ、風船、ヨーヨー、シャボン玉などの挙動観察や、氷が微小空間でどのように解けるかの観察が選ばれた。

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