ニュージーランド地震の地殻変動を衛星使い把握
:国土地理院

 国土交通省国土地理院は3月1日、ニュージーランド南島のクライストチャーチ市付近で2月22日に発生した地震に伴う地殻変動を日本の人工衛星の観測データを使って面的に把握したと発表した。
 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)の地球観測衛星「だいち」(ALOS)に搭載されている合成開口レーダーで捉えた観測データを国土地理院が解析して得たもので、地殻変動が南北約30kmの範囲に及んでいることが分かった。
 また、今回の地震は、2010年9月4日に発生したカンタベリー地震(マグニチュード7.0)の震源から東に約50km離れ同地震の余震域の東側に位置し、地震の規模の割に地殻変動量が大きいことから「震源断層は浅い」と見ている。
 さらに、「だいち」が2010年9月11日と同10月27日に観測したデータを解析した結果、カンタベリー地震直後の約2カ月間でクライストチャーチ市の西約20~30kmの地域で最大4cmの食い違いを示す地殻変動が起きていたことも分かったという。

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