(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月2日、液化天然ガス(LNG)を燃料とするロケット用「LNGエンジン」の燃焼試験計画を同日開かれた宇宙開発委員会に報告した。
LNGエンジンは、燃料にLNG、酸化剤に液体酸素を使う次世代の液体ロケットエンジン。このエンジンの搭載を予定していた「GXロケット」の開発は、2009年に中止となったが、エンジン開発は継続することになり、これまでに連続燃焼時間500秒以上を達成、長期間宇宙で運用する惑星探査機などへの利用見通しが見えてきている。
既に燃焼試験に使うエンジンの製作は、終えており、3月から4月末まで(株)IHI相生工場(兵庫・相生市)で先ず大気圧下での燃焼試験を行い、次いでその成果を取り込む改装を加え6月からJAXAの角田宇宙センター(宮城・角田市)で宇宙空間を模した真空に近い状態での高空燃焼試験を実施する。
No.2011-9
2011年2月28日~2011年3月6日