人工衛星で得たブータンの氷河湖情報を公開
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2月25日、ブータンにある氷河湖の情報を同機構のホームページで公開することになったと発表した。
 公開する情報は、ブータンにある数多くの氷河湖の緯度・経度、面積、長さ、幅、標高など。現地で深刻な問題となっている「GLOF(グロフ)」と呼ばれる氷河湖決壊洪水に対する対策や、その危険度評価などへの利用が期待される。
 ブータンやネパールなどヒマラヤ地方には、氷河から溶けだした水がたまってできた湖が多数ある。その湖を氷河湖と呼び、ブータン国内だけで約2,500カ所あり、地震などで崩壊して洪水を起こす危険がある。実際、1994年にブータンのルナナ地方で発生した氷河湖決壊洪水では、21人が亡くなり、歴史的建造物や農作物、家畜などに大きな被害が生じた。
 JAXAは、陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)の観測データを使って初めて10m精度の「氷河湖台帳(インベントリ)」を作成、その情報を公開することにしたもの。
アドレスは、日本語版が
http://www.eorc.jaxa.jp/ALOS/bhutan_gli/index_j.htm
英語版が
http://www.eorc.jaxa.jp/ALOS/en/bhutan_gli/index.htm

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