(独)土木研究所は2月21日、平成23年度から新たに開始する「低炭素型セメント結合材の利用技術に関する研究」の共同研究者を広く一般から募集すると発表した。
この共同研究は、平成27年度までの5年間かけて実施するもので、募集するのは3~4の機関またはグループ。
セメント産業から排出されるCO2量は、全排出量の4%と多く、その低減化策として高炉スラグなどの混入率を増やした「低炭素型セメント結合材」の利用が有望視されている。
しかし、高炉スラグなどの混和材を多く含有するセメントを使ったコンクリートの特性については、不明な点もあって、すぐに実用化できる状況にない。
共同研究は、こうした課題を解決しようと実施するもので、混和材を使ったセメントコンクリートの性能評価方法と設計・施工法について研究を行い、実用化の目途をつけるのが目的。共同研究の項目は、[1]プレストレストコンクリートなど高強度コンクリートへの活用に関する研究、[2]高混入率コンクリートの活用に関する検討、[3]CO2削減効果の評価、の3項目。
応募の締め切りは、3月18日。共同研究申請書の内容審査とヒヤリングを行い、研究実績、研究員数、研究費などを総合的に評価して決定する。
問い合わせは、同研究所企画部研究企画課・瀬戸下伸介課長(TEL029-879-6750)へ。
No.2011-8
2011年2月21日~2011年2月27日