新燃岳の地殻変動を面的に把握
:国土地理院

 国土交通省国土地理院は2月22日、霧島山・新燃岳の火山活動による地殻変動を全面的に把握したと発表した。
 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)の陸域観測技術衛星「だいち」が撮影した合成開口レーダー(PALSAR)画像の分析を行うことで、新燃岳の噴火前後の地下のマグマの移動で起きた地殻変動の面的分布が分かったという。
 それによると、新燃岳火口の西北西約7kmの地点で、最大約6cmの地殻変動があり、地殻変動の範囲は霧島市(鹿児島県)、湧水町(同)、えびの市(宮崎県)、小林市(同)にわたる東西約25km、南北同15kmに及んでいる。
 同院は、この地殻変動分布について、「新燃岳火口の数km西北西の地下にあるマグマ溜りが1月26日からの噴火で収縮したことにより生じたと考えられる」といっている。
 同院は、今後も同地域の地殻変動の監視を継続し、マグマの移動を示すような観測結果が得られた場合には随時公表する予定としている。

詳しくはこちら