古川宇宙飛行士の地上での訓練ぶりを公開
:宇宙航空研究開発機構

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2月24日、国際宇宙ステーション(ISS)に5月末から約半年間長期滞在する同機構の古川聡宇宙飛行士(46歳)の訓練ぶりを同機構の筑波宇宙センター(茨城・つくば市)で報道陣に公開した。
 古川さんは、5月30日にロシアのソューズ宇宙船で打ち上げられ、今年11月中旬頃に地球に帰還する予定。JAXAの宇宙飛行士がISSに長期滞在するのは若田さん、野口さんに次いで3人目。
 古川さんが宇宙飛行するのは今回が初めてだが、医師でもある古川さんは、今回の飛行中に様々な医療機器を操作して同機構が新開発した医学実験支援システムの検証など行う。
 この日の訓練では、宇宙空間で電子聴診器や心電図、脳波計などから得たデータを地上からの支援なしに宇宙船上のパソコンで解析する作業などが公開された。睡眠中の脳波を計測して睡眠の質を見る訓練では、小型脳波計を頭にかぶって笑顔を見せていた。
 公開訓練後の記者会見で古川さんは、「これまでの訓練で身に着けたものを発揮するチャンスがようやく近づき、嬉しくてワクワクしている。同時に責務も重大で身の引き締まる思いだが、不安はない」と語った。
 なお、古川さんに続くJAXAの宇宙飛行士のISS長期滞在は、来年6月頃から星出飛行士が、再来年末から若田飛行士が、それぞれ約半年間滞在する計画になっている。

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