伝統的木造住宅の耐震実験を公開:建築研究所/防災科学技術研究所

 (独)建築研究所と(独)防災科学技術研究所は2月18日、つくば市(茨城)の防災科学技術研究所の大型耐震実験施設で日本の伝統的木造住宅の耐震強度を調べる耐震実験を行い、報道陣に公開した。
 建築研究所は、平成18年度から3年計画で、今も根強い需要がある伝統的木造住宅の構造と防火の性能評価法・設計法を開発することを目指し「伝統的木造建築物の保全に資する構造・防火関連の技術開発」に取り組んでいる。
 今回の公開実験は、その一環として行ったもので、13.5cm角の国産スギ材の柱6本と、厚さ7cmの土塗り壁で作った幅(長辺)5.5m、高さ3.3mの実物大試験体を震動台の上に設置して震度6弱に相当する地震波と、阪神大震災の時に記録された震度6強相当の地震波が加えられた。
 結果は、震度6弱で6本の柱の内4本にひびなどの破壊が生じ、震度6強では6本全部が破損し、建物全体が大きく傾いた。

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