(独)農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所は10月31日、花が美しく、果実も食べられる観賞用モモの新品種を開発したと発表した。
新品種の名は、「ひなのたき」といい、九州から東北地方までの広い地域で栽培できる。
観賞用の花モモは、花が美しいことから、観賞樹として人気があり、江戸時代から愛されてきた。しかし、こうした観賞用モモの果実は、小さい上、苦味や酸味が強いため食用には向いていなかった。
新品種「ひなのたき」は、普通のモモに近い味の果実がなるのが大きな特徴で、生食のほか加工への利用も可能と同研究所では見ている。
花は大きく、ピンク色。咲いている期間も3週間以上と長い。近年各地でモモの公園が開設されていることから、普及が期待される。
No.2008-42
2008年10月27日~2008年11月2日