「中国センター」の移転で広島県などと立地協定を締結:産業技術総合研究所

 (独)産業技術総合研究所は9月18日、同研究所の中国センターを現在の呉市(広島)から東広島市(同)に移転するため広島県、東広島市と立地協定を締結したと発表した。
 中国センターは、1971年に通産省(現・経済産業省)工業技術院中国工業技術試験所としてスタート、当時深刻化していた産業・生活排水などによる海洋汚染に対し瀬戸内海大型水理模型を使って閉鎖系海域の環境評価・修復技術の研究を行い成果をあげた。
 最近は、「バイオマス研究センター」を設置し、木材系のバイオマス(生物資源)からエタノールやディーゼル燃料を製造する技術の研究開発に力を入れている。
 移転地は、東広島市の「広島中央サイエンスパーク」で、今年の12月に着工する予定。約1万㎡の敷地に5階建ての研究本館と実験別棟(平屋)を建設、2010年4月から業務を開始し、バイオマスエネルギー利用に関する国際水準の研究開発と人材育成を行うと共に、中国地域の産学官連携の拠点機能を強化するとしている。

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