(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12日、国際宇宙ステーション(ISS)に接続する日本実験棟「きぼう」を民間事業者が有償で利用するテーマの選定結果を発表した。応募のあった5テーマの中から3テーマが選定された。
テーマの選定は、一次評価をJAXAが適合性・経済的能力・実施体制・技術的実現性などの視点から行い、さらに外部有識者(選定委員)が法的・社会通念上の制約条件などを評価した。
「LOTTE XYLITOL MISSION」は、(株)ロッテが提案。歯にやさしいガム製品のPR用映像を取得するための利用で、有人宇宙システム(株)がコーディネータを務める。
「COSMO FLOWER 2008」は、花の種を「きぼう」に運んで保管した後回収、宇宙空間で保管した植物の種子が地上でどう育つか観測する。中学・高校と研究者・研究機関が一緒に観察する取り組みを計画している。(株)リバネス、(株)ラグランジエ、高知県宇宙利用推進研究会の提案で、有人宇宙システム(株)がコーディネータ。
もう1つの1テーマは、非公表。
利用期間は、平成20年6月から平成21年3月の間で、「きぼう」の船内実験室を使って行われる。
No.2008-10
2008年3月10日~2008年3月16日