ゲノム研究のための開放型研究施設を開設:農業生物資源研究所

 (独)農業生物資源研究所は1月31日、つくば市(茨城)の同研究所内に生物のゲノム(全遺伝情報)研究のための開放型の研究施設(オープンラボ)「マイクロアレイ解析室」を2月1日からオープンすると発表した。
 マイクロアレイ解析とは、微量のDNA(デオキシリボ核酸)をスライドガラスなどの基板上に固定し、数千~数万種類の遺伝子の発現量を一度に解析する手法のこと。この解析手法は、ゲノムの機能解析の有用なツールとして注目されているが、機器が高価、メンテナンスが必要などの課題があって一部の研究者にしか使えない難点があった。
 マイクロアレイ解析室は、イネやトウモロコシなどのゲノムを解析したい研究者に対し同研究所が保有する機器を開放し、精度の高いデータを短期間に得られるようにしようというもの。
 同研究所は、このオープンラボを通して研究者間の情報交換や連携の促進を進め、研究成果のより一層の社会還元を図りたいとしている。利用申し込み方法は、同研究所のホームページ(http://www.nias.affrc.go.jp/)に掲載されている。

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