(独)宇宙航空研究開発機構は1月28日、2006年12月に打ち上げた移動体通信の実証などを目的とする技術試験衛星「きく8号」の軌道制御用エンジンに異常が発生したと発表した。
このエンジンは、イオンの力で加速するイオンエンジンで、搭載する2系統各2基(計4基)の内の1基に噴射が止まる異常が生じ、別系統に切り替えたところ、ここでも2基の内の1基の点火に不安定現象が発生したもので、改善作業を続けている。
ただ、代替として化学燃料方式の別の推進装置を備えていることから、改善が図れなくても同衛星の運用に支障はないとしている。
No.2008-4
2008年1月28日~2008年2月3日