(国)土木研究所は3月2日、流れをせき止めるダムの働きをするゴム引き布製の堰(せき)「ゴム引布製起伏堰」の長期性能評価を行なう共同研究者を募集すると発表した。共同研究の期間は、平成28年の5月(予定)から同31年4月まで。
ゴム堰は、ラバーダムとも呼ばれ、ゴム引きの布で作ったものをゴム引布製起伏堰という。鋼鉄製の堰より安価でメンテナンスが楽なことから国内で広く普及し設置後十数年以上経過したものが増えている。
しかし、経年劣化したゴム堰の基礎的な研究は少なく、劣化に合った補修方法の選定方法、余寿命の予測方法などはないのが実情。
今回の共同研究は、こうした状況に対応しようと実施するもので、▽ゴム引布の経年劣化に関する性能評価方法の開発▽応力分布の解析方法の開発▽損傷に適した補修方法の開発などを行う。
募集する共同研究者は、企業、グループで、5者程度。応募の締め切りは、4月4日の午後5時。問い合わせは、土木研究所企画部 研究企画課(TEL029‐879‐6751)、研究内容については、同研究所材料資源研究グループ(TEL029-879-6763)へ。