放射線を上空から計測する無人航空機の飛行試験を実施
:宇宙航空研究開発機構/日本原子力研究開発機構(2015年1月19日発表)

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「放射線モニタリング無人機システム」の飛行試験の様子(提供:(独)JAXA 

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月19日、(独)日本原子力研究開発機構と共同で開発を進めている、飛行しながら上空から放射線を計測・監視する小型無人航空機「放射線モニタリング無人機システム」の飛行試験を実施したと発表した。

 飛行試験は、福島市内にある “天空の飛行場”と呼ばれている山々に囲まれた「ふくしまスカイパーク」を使って行われた。

 両機構は、平成24年6月から、JAXAの小型無人航空機技術と、原子力機構が持っている無人ヘリコプター用放射線検出技術、リアルタイム・モニタリング技術を組み合わせた放射線モニタリング無人機システムの共同開発に取り組んでいる。

 今回の飛行試験では、約6時間飛行でき、放射線検出を高精度に行えるよう地上からの距離を一定に保って飛行する地形追従機能を備えた重さ約50kgの無人機を使って行われた。

 両機構の共同研究の期間は、今年の3月までだが、今回の飛行試験から「ふくしまスカイパーク」のような山々に囲まれた起伏に富んだ環境でも「地形に沿って高度を変えながら飛行し、放射線の計測を精度よく行えることが確認できた」としている。

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