(独)農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の野菜茶業研究所は10月29、30日の両日、つくば市(茨城)観音台の「つくば農林ホール」で「平成26年度農研機構シンポジウム-野菜の虫媒性ウイルス病における生物間相互作用解明の現状と展望-」を開催する。時間は、29日が午後1時~同5時、30日が午前9時~午後12時。農研機構は、トマト黄化葉巻病やキュウリ黄化えそ病など、薬剤防除が困難で昆虫によって運ばれるウイルス病(虫媒性ウイルス病)について、防除技術の開発を目指して研究を重ねてきた。このシンポジウムは、これまでの研究成果を公表し、関連分野の研究発展に役立ててもらうほか、行政や生産者、消費者に幅広く知ってもらおうと開くもの。
主なプログラムは、29日が、▽「遺伝子組換えおよび宿主因子の機能解明によるトマト黄化葉巻病抵抗性付与戦略」(野菜茶業研)、▽トマト近縁種からトマト栽培種への黄化葉巻病抵抗性導入の取り組みについて」(同)、▽「青シソの新ウイルス病害-モザイク症-」(中央農業総合研究センター)―ほかの講演と総合討論が行われる。30日は、▽「キュウリ黄化えそ病抵抗性の遺伝様式の解明とその育種に向けた取組み」(野菜茶業研)、▽「モデル植物を活用したウイルスと媒介虫の相互作用の解析」(理化学研究所バイオリソースセンター)―ほかの研究発表と総合討議が行われる。参加は無料。定員は300人、先着順。申し込みは、申込用紙(http://www.naro.affrc.go.jp/vegetea/contents/kadaibetsu/index.htmlからダウンロード)を、野菜茶業研究所企画管理部業務推進室企画チームへEメールまたは、FAX(059-268-3213)で。Eメールの件名は「虫媒性ウイルスシンポジウム参加申込み」と明記のこと。申し込みは10月3日まで。問い合わせは、同チーム(TEL050-3533-3810)へ。