国土交通省国土地理院、同省水管理・国土保全局、内閣府は8月5日、災害時の避難誘導などに関する優良な防災アプリケーション3点を選定したと発表した。8月31日に岐阜県可児市で実施される岐阜県総合防災訓練の会場でデモンストレーションする。国土地理院ホームページなどでも紹介する。
■操作性、有用性、独創性などで高評価
この防災アプリは今年4月に公募を開始、6月末までに提出されたものを対象に今回第1回審査を実施し3点を選定した。10月には応募全アプリを対象に第2回審査を行い、成果を最終的に選定するという。
今回選ばれたのは、▽「防災セーフティマップ」(応募者・徳田貴司氏)、▽「全国避難所ガイドVer5」(同・ファーストメディア株式会社)、▽「家族向け安否確認サービスFamiloca」(同・株式会社つなぐネットコミュニケーションズ)。
「防災セーフティマップ」は、現在地から避難所等近隣の防災施設を近い順に地図上に表示して経路や方向を案内、南海トラフ巨大地震発生時の津波の高さや震度、土砂崩れ危険度などの災害予測情報も表示するスマホアプリ。
「全国避難所ガイドVer5」は、全国の12万カ所の避難所検索、ルート案内ができる。スマホのカメラを向けた方向にある避難所を示し、施設までの距離なども表示。安否登録・確認サービスなどの機能も備えた複合スマホ用防災アプリ。現在地の気象警報・注意報や全国の防災情報の表示もできる。
「家族向け安否確認サービスFamiloca」は、緊急地震速報発表時に、家族など大切な人の直近の位置情報が自動的に通知され、安否確認などができるスマホ向けアプリ。アプリのボタンを押すだけで登録している人全員に安否情報と位置情報を通知する。
それぞれ「操作性に優れた誘導機能」や「有用性、拡張性、独創性など総合的に評価」「安否情報の共有機能は独創的」などの評価がなされた。